la Brasserie d'Orval / オルヴァルビールとは・・・
ベルギーのワロン地域、リュクサンブール州にある、トラピスト宗派
Orval Abbey = オルヴァル修道院 で醸造されるビール
それが Orval
現在の修道院のすぐ近くに廃墟となった旧修道院跡があり
ここにある小さな マチルドの泉
修道院の生活水およびビールの醸造にはこの泉の水が用いられている
ビールは2種類を醸造していて
1つは院内での飲用のためのアルコール度数が低い
Petite Orval
もう一つが
国内及び海外に流通している一般的にOrvalと呼ばれている
アルコール度数6.2% 王冠
ラベルは白地に青 金色
液色はブラウン
ホップの香りが強く複雑
華のような香りと同時に深い香りをもつ
苦みは強い
熟成具合による変化が大きく 古いものはキメの細かい大きな泡を立てる
最初にこのビールを出逢ったのは
今から13年前の36歳のとき
私はこのOrvalに一目惚れし
日々 恋い焦がれ
2013年の夏
念願の 2nights 3days の修道士体験に赴きました
こんな美味しい飲み物が作られる水、水を作る土地と空気を感じるために
Orval修道院では 料理のすべてに このOrvalビールを使用しています
また
宿泊中は アルコール度数が低い
Petite Orval
を 昼食時と 夕食時に いただきました
昼食と 夕食は 参加者全員で 一切の会話が禁止の中
それでいて 和やかな雰囲気
私は ここで いただいたすべての料理 パン そしてチーズに
食することへの 真摯な想いに 大きな感動を受けずにはいられませんでした
決して 豪華な食材を使っているわけではないのに
私が生きてきて 一番美味しかった と感じたのは
今でも 間違いではないと 確信しています
それは
必要な食材を 厳選し
余計なものを足さず
ありのまま
必要な量だけ 丁寧に 心を込めて 作られたものだから
この修道院での修道士体験で得たものは 計り知れません
部屋のドアに貼られた スケジュール
まだ暗い朝5時に 日の最初のお祈りは始まります
修道士達により フランス語で奏でられる その讃美歌は
15mはあろうかという チャペルの天井に反射し
チャペル全体に行きわたり
ゆっくりと ゆっくりと 朝の陽ざしを迎え入れます
就寝前まで 日に 計5回の お祈り
合間には 庭の散歩
庭にある 大きな池の中の鯉
旧チャペルの横で ひっそりと栽培されている ハーブ達
精霊の暮らす オルヴァルの森
Orval修道院で体験した
時間と 食と 自然との関わりの 大切さ を
この Orval で作る 料理で
皆さんに感じていただければ 嬉しく思います
coco